@2カ国語と多国語(3カ国以上)のどちらのシステムを希望しますか
日本国内で開催される国際会議では95%が日本語、英語の2カ国の同時通訳システムです
A2ヶ国語専用のシステムは簡単、小型のシステムになりますが、3カ国以上は制御系が複
雑になり大型化し同時通訳専門のエンジニアが必要になります。
B通訳ブースは使用言語数(日本語をふくめた)から1を引いたブースが必要になります。
(4カ国会議の場合4-1=3ブース必要です。)
C会議参加者の受信機は、どの方式を選択しますか、
+++ FM誘導無線方式 +++
最近では、あまり見受けられません。9カ国語までのシステムがあります。会議室の床のカ
ーペットの下、または床コンクリートの中に誘導無線アンテナを敷設します。このアンテナの周 囲3m位に電波(正確には電磁波)を放射します。この電波を受信器で受けて、通訳音声を聞 きます。
ただし、アンテナの近くに金属プレートがあると、電波はそちらに吸収され、表に出てきませ
ん。
携帯電話を使用すると、前後左右席の受信器に影響を与えます。
また、電磁波の漏えいの大きいあるメーカのノートパソコンのすぐ近くでは、受信不可能にな
ります。・・・なりました。
ブースター(増幅器)を使用すると2000人の大ホールでも使用できます。
電源は単三電池2本使用して、約、50時間連続使用できます。
隠れた床にアンテナ線をおくため、部屋の意匠にはまったく影響しません。
*** 赤外線方式 ***
赤外線(光の一種ですが目に見えません)を利用して受信します。32カ国語(将来のユーロ
参加国を含めた数)までのシステムがあります。
大型Ledの発光体(ラディエター)を壁または天井に取り付け、発光します。発光方向面の約
20m周囲で受信でき、直接の光でなく、反射の光、つまり人の後ろ側でも受信できます。会場 が大きいと発光体を増やしてゆきます。
光ですので会議室から外へはもれません。重要な会議には最適です。 また発光体(約300*
400mmのパネル)の取り付け方法が、室内の壁、天井などのデザインに左右します。
受信器の音質は大変きれいです。受信機は大変高価ですので、いつも会議終了後の受信
器の紛失が問題になります。同時通訳業者さんの場合は紛失補償費(実購入費×紛失台数) を請求されます。
受信器は単三電池または、充電池で動作します。充電池の場合は充電装置も必要になりま
す。
「 無線電波方式 」
322MHzの電波を利用します。音響調整室または、同通調整室の送信機から電波を出しま
す。特に工事は必要ありません。使用できる電波は6チャンネルです。電波は障害物がなけれ ば、約50m飛びますので、同一フロアーで、分科会などある場合は使用チャンネルが不足しま す。
電波の送信機は、受信器と同じ大きさで、乾電池で動作します。もともとは工場案内、観光案
内用として作られたもので、移動や、海外での使用には、最適でしょう。
充電式と単三電池2本の2方式があります。電池では約15-18時間、動作します。
・・・ 有線方式 ・・・
2線を配線してイヤフォンに直接伝える方式です。受信できる場所、位置、イヤフォン数が固
定されます。追加するのは非常に困難です。受信ボックスに電池は必要ありませんので、ゆえ に電池の寿命とか、電池交換など必要なく、受信装置の管理は楽になります。が今は使われ ておりません。完璧な外に漏れないマル秘の方式なのですが・・・
<<< FMラジオ電波方式 >>>
一般のFMラジオを受信器として利用します。その地域、町のFMラジオの空いている周波数
に、微弱電波を使い、参加者自身のFMラジオを受信器とします。2カ国、日本語、英語の場合 2波必要となり、また参加者自身がFMラジオを調整、選択します。微弱電波なので、100人位 で使用できます。
主催者がFMラジオを準備して、ノベルティ商品として参加者にそのFMラジオプレゼントする
イヴェントも見受けられます。
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